30周年を迎えて——
おかげさまで、アサヒグループ大山崎山荘美術館は、2026年に開館から30年という節目を迎えます。
京都・大山崎の豊かな自然と、多彩な美術作品、そしてお客さまをはじめ、ご関係者の皆さまのお力添えに支えられて、ここまで歩みを進めることができました。
当館は、大正・昭和の面影を残す山荘と、現代建築が調和した空間にあります。
四季折々の風景と展示がかさなり合い、訪れるたびに新たな表情を見せてくれます。
当館が紡いできたのは、30年という年月のなかで積み重ねられた無数の出会いやできごと、この場所に訪れる方々の記憶や時間、感性そのものであったと、改めて感じています。
30周年のテーマは「訪れるたび、心がうごく」。
変わるものと、変わらないもの。自然も、作品も、人の心もー
この場所は静かに時をかさねています。
これまでの30年を振り返るとともに、この先の未来へとつながる想いを、みなさまと共有できれば幸いです。
アサヒグループ大山崎山荘美術館
館長 大西隆宏